5月病

年度始まりの4月、多くの人がやるぞと思い新年度に臨みます。しかし、ある程度の割合で5月に息切れしてしまいます。5月病です。4月末からのゴールデンウイークでせっかく身につき始めた規則正しい生活が崩れてしまうのもその原因の一つでしょう。学年が9月始まりの欧米では、10月病なんてのがあるのでしょうか。

 

何事につけ、日々または定期的に練習する癖が定着するまで続けることが大事であります。2から3ヶ月かかるでしょうか。

 

憧れの人に感化されて物事を始める人は多いでしょう。初心者が陥りがちなこととして、日々の練習量を多めに設定してまうことにあります。特に、若い人は。早く「あの人のようになりたい。」という気持ちは分かりますが、焦りは禁物です。道のりの果てしなさに圧倒されてしまいます。一度、日々の練習を怠ると、自分自身が嫌になって永遠に練習を放棄してしまう人も多いでしょう。

 

達人も最初から達人ではありませんでした。達人を達人たらしめるのは間違いなく日々の練習です。しかし、物になるるまでには何年もかかるのです。また、生涯練習を継続すればい成長し続けるでしょうし、当初よりも後年の成長の方が大きい。達人になるための覚悟です。

 

これ、投資による複利に似ています。100万円を年利5%で運用した場合、毎年利息を払い戻せば元金はずっと100万円です。利子を再投資すれば、一年後、105万円、5年後127.5万円、10年後162.9万円、20年後には265.3万円。。。。利子は毎年払い戻した場合より45万円も多いです。初心者は「努力の割に上達しないなぁ。」と感じることでしょう。将来の果実を待てません。

 

私にも最近複利効果が起こりました。朝食を食べない間欠式断食を始めて3年近く経ちました。当初の数ヶ月で体重と体脂肪がどんと落ちました。体脂肪率は11から13%まで落ち、10%を切ることはありませんでした。しかし、今年の1月に9%に落ちました。特別なことはしていません。その後、2月下旬から砂糖断ちをしているからでしょうか、6%代まで落ちました。危険水水域かなぁ。体調は凄ぶる良いですが。。。体脂肪率でクリスチアーノロナウドと張り合う気は滅相ございませんし、11%代であれば十分です。しかしながら、これ複利効果でしょう。

 

葛飾北斎は70代にこのような言葉を残しています。

「私は6歳の時から絵を始めて、50代、60代で多くの絵を発表してきた。しかし、それらの多くは取るに足らない物である。ようやく73歳になって、動物や魚や魚の骨格や植物の成り立ちを悟り始めた。だから、80歳でますます腕に磨きをかけ、90歳では奥義を極め、100歳になれば、まさに神妙の域に達するものと考える。110歳ともなれば、描く一点一線が生き物のごとくになるであろう。願わくば、寿命を司どる君子よ、我が言葉が偽りならざることを見届けたまえ。」