緊急事態宣言

緊急事態宣言について

 

冬になり新型コロナウィルスの感染が再拡大しています。多くの国が外出制限を課しています。日本でも緊急事態宣言が発出されました。しかしながら、前回の緊急事態宣に比べ街の人出は多い様子です。サイレントマジョリティは「その(緊急事態)までする必要ある?」との認識では。また、政治家の夜の会食が問題視されるのをみると、政府も「宣言」に後ろ向きなのでしょう。マスコミや一部の政治家が騒ぐからやってる。。。

 

2019年は267,596件、2020年は90,811件、2021年は65件。厚生労働省のホームページで公表されている各年での1月第3週の日本国内でのインフルエンザの罹患件数です。2021年は極端に少ないです。この結果から、「コロナウィルスの感染対策としてマスクや手洗いやうがいが励行されているから。」と合点する人は少なくないと思います。しかし、ならば新型コロナウィルスの罹患件数も減少するはずでは。ウィルス学者によれば、2020年と2021年については新型コロナウィルスの感染拡大で季節性のインフルエンザが抑制されている。」とのこと。こちらの解説の方が説得力があります。また、外出自粛で免疫力の低下を懸念する専門家も少なくありません。

 

先日、大相撲中継が終わってチャンネルをそのままにしていました。コロナ関連のニュースが続きます。

「コロナの感染傾向は、外出の多い若者が多くほとんどが無症状いという認識をお持ちの方が多いと思いますが、最近では60代や70代の感染者も20代や30代と同じくらいの感染者がいてかなりの方が無症状という結果が出ています。」

-なら、緊急事態宣言は必要?-と思うのですが、ここからテレビの異常(?)な思考回路が展開されます。

「基礎疾患のある方がコロナに感染すると重篤化しやすいと言われています。また、症状が出ていないとしても行動を自粛したり手洗いうがいを徹底して感染させない意識が肝要です。」

。。。。

 

一方、一月第3週の日本国内での新型コロナウィルスの罹患件数は約4万件。インフルエンザの罹患件数と合わせても2019年の15%程度。2019年に感染症により緊急事態宣言を発出しましたか?しかも60代や70代の新型コロナ陽性者であっても発症しない人は多い。マスコミは「医療崩壊医療崩壊」と煽っていますが。。。

 

コロナ自粛により人々の活動は制限を受けています。これにより倒産件数は増えています。また新型コロナウィルスとの因果関係は立証できないものの、自殺件数も増加しています。2019年までは10年連続で減少していました。2020年10月で対前年同月で約600人増えています。しかも、女性の自殺者が増えています。コロナが影響しているでしょう。しかしマスコミはこの件についてあまり時間や紙面を割かない。「医療崩壊」の一点張り。2019年はなんで医療崩壊しなかった。

 

コロナ自粛により多くのスポーツイベントや部活動の大会が中止に追い込まれました。その中で規模を縮小し開催にこぎつけた大会もありました。マスコミはそのような大会を取材し出場する選手にインタビューをします。選手の典型的な受け応えが次です。

「コロナ禍の厳しい状況の中で大会の開催にご尽力してくださった方々に感謝します。そして、その感謝を感じながら今までの練習の成果を最大限発揮できるよう頑張ります。」

このようなコメントを聞くにつれ胸が締め付けられます。若者はこのように言うよう仕向けられていると思うのです。空気は読まなくていい、自分の心に正直になってと思うのです。

 

高齢者の命も大事ですが若者の命も大事です。今、人類は昆虫にを見習うべきです。蜂の巣では年老いた蜂が前衛となり外敵から巣を守ります。オスのカマキリは生殖が終わるとメスに食べられます。これらは命のバトンを継ぐためです。何も定年退職したら自衛隊に入隊しろと主張はしませんが、若者を邪魔してはいけません。「邪魔」していると認識している人は少ないでしょう。孫にはお小遣いやお祝いは欠かせない。子供のためならとほとんどの人は思いでしょう。しかし政治や行政やテレビはお年寄りシフトになる。基礎疾患のある方や抵抗力が低下しているお年寄りに必要な自粛を全ての人に強要する空気感が醸成される。

 

と言っても一個人にできることは限られますので、有害なワイドショーが80代の母の目に入らないようにチャンネルをコントロールしています。

 

しかしながら「緊急事態宣言」は延長されそうですね。これについてはやや好意的に受け止めます。矛盾しているようですが、2月12日から「春節」が始まりますから。