小麦の摂取を控えよう

2月にロシアがウクラニアへの侵攻を開始して以来、小麦や原油の価格が上昇しています。小麦が様々な食品の原材料として使われていたり、経済活動に石油は必須であるため、小麦や原油の価格だけでなく様々な物品の価格も上昇しています。世界的に前年同月比で約10%の物価が上昇しています。20%も上昇した国もあります。ロシアは主要産油国であり天然ガスの供給国でもあります。ロシアとウクライナで全世界の小麦の約30%を産出しています。戦争によりウクラニアでは小麦の作付けが出来ないため、来年の小麦不足は更に深刻になるでしょう。

 

しかしながら、小麦は決して体によい食物ではありません。小麦に含まれるグルテンがリーキーガット症候群や様々な病気の原因であることは知られるようになりました。小麦を絶ったことで花粉症が治ったとか改善したとの事例はよく耳にします。私は花粉症に悩まされていませんが、昨年から緩くですがグルテンフリーの食事を始めました。体調が改善したかは実感していませんが、私の話を聞いて小麦減らしに挑戦した友人から花粉症が良くなったと話してくれました。

 

実際、パンを初め麺類やケーキなど様々な食品に小麦が使用されているため、100%のグルテンフリーの食事は難しいです。醤油にも小麦粉が使用されています。が、小麦の摂取を減らすことは、健康にとっても、物価が上昇する昨今において家計を死守する意味でも理にかなっています。健康になれば、医療費の削減にもつながります。

 

小麦減らしで真っ先にお勧めするのは、朝食を食べないことです。食べる量や回数が減れば、グルテンの身体への侵入が減ります。16時間断食を実践すれば、オートファジーにより体脂肪の削減も期待できます。朝ごはんのパスは無理という方は、パンではなくご飯はいかがでしょう。もしパンが食べたければ、米粉や大豆の粉のパンを食べてはいかがでしょう。また、古代小麦を使ったパンもあります。現代小麦は収量を増やすために品種改良されました。その副作用として体に良くないグルテンが多く含まれるようになリました。難点は古代小麦は高いです。2キロ、3千円しました。「ヒェー」。興味のある方はお試しあれ。

 

揚げ物を控えるのもお勧めです。揚げ物の衣は小麦です。揚げる時の油の温度は180度にも達します。煮たり焼いたりするより高温です。食品が高温で調理されると終末糖化産物(AGEs)が生成されます。AGEsは体内に蓄積され様々な病気を引き起こします。また、油が高温に達すると酸化します。

 

厳密にグルテンフリーを実践すると、ストレスが溜まりますので、たまには息抜き(パンやパスタを食べる)も必要です。頑張りすぎないように。

豆知識ですグルテンは薄力粉、中力粉、強力粉の順で含有量が増えます。