歩いて旅をする

「巡礼の旅」にハマっています。きっかけは何人かの知人からスペインのサンチアゴの巡礼を制覇した話を伺ったこと。また、別の知人から四国のお遍路の制覇を伺ったこと。そして、ビル パーキンス著の「ゼロで死ぬ」(Die with Zero)を読んだこと。著者は「お金を持ってあの世には行けないので、元気な内に出来ることはしておけ。何をするにも多少のお金は必要。そのお金を出し渋ってはいけない。」と力説しています。そして、先日この春から取り組んでいた秩父34札所巡りを達成しました。キツイ局面もありました。札所一箇所につき御朱印が、一回300円。ご朱印帳が1,800円。ご朱印だけで12,000円かかりました。今秋から四国のお遍路に挑戦です。1400キロの道のり。2年かけての満願成就を目指します。88札所ですので、ご朱印だけで28,200円(300*88 + 1,800)かかります。そして、スペイン巡礼の道。その頃にはコロナが終息しているのを願うばかりです。

 

今回の巡礼を通して、歩いて旅経は験するものだなぁと感じました。まず、健康に良いです。そして、道中いろいろな物事に気づきます。

 

現代人にとって身体を動かす機会は減っています。歩かなくなると足腰が弱ります。「ふくらはぎ」は第二の心臓とも呼ばれます。「ふくらはぎ」の筋肉が収縮し血流を促すからです。歩かなくなると血流が滞ります。シドニー大学は、日に4時間以上座る人はそうでない人と比べると死亡率が15%上昇するとの研究結果を発表しています。残念らがら、日本人は平均で7時間を座って過ごしており、同大学が調査した22カ国の最長でした。2004年に発生した中越地震で死亡した68人の内4人は避難生活から車中での生活を余儀なくされエコノミークラス症候群で亡くなりました。当時すでに、エコノミークラス症候群は危険視されていました。歩行以外の旅行では移動期間中、狭い中でじっとしていることを強いられます。目的地が遠ければ遠いほど、長い時間じっとしていなればなりません。ですので歩き旅は足腰を丈夫にするにも血行を促す意味でも有益です。まして、コロナ禍で長距離の移動が憚れますので、近場を歩くのには良い機会と思います。

 

また、長い時間歩いていると身体の不均衡に気づきます。左右の筋肉が均等に付いている人はまずいません。利き手とか怪我の影響で身体の左右どちらかをより使ったり使わなかったりしていいます。私の場合は左足の障害で重心を右に置く癖があります。よって長く歩くと右脚や右足や右の臀部の筋肉が張ります。筋肉の凝りの左右差はとても気になります。このような気づきは長い距離を歩いたからであります。そうすると、自然と左右均衡にしないとと意識し始めす。

 

歩いて旅をしていると、いろいろな物事に気づきます。車や電車の旅行では気づけないでしょう。秩父を巡礼中に気付いたのは民家のお庭でした。どのご家庭もお庭を手入れしていて、バラや紫陽花やツツジなどが楽しめました。草花の知識が不十分なのが残念です。また、お寺のお庭は手入れが行き届いて、どのお寺も雑草や落ち葉は皆無でした。綺麗なお庭に触れると自宅の庭の庭に意識が向きます。この夏から朝5時起きで庭の草むしりをするようになりました。綺麗な庭を見ていると本当に清々しいです。

 

さて、次の巡礼の旅が楽しみです。