断食に挑戦

6月から1日2食を始めてからYouTubeで断食とか少食についての動画をよく見ています。自然と本格的な断食に興味が湧き、9月に3日間の断食に挑戦しました。人生初です。素晴らしい!YouTube動画で力説していますが、注意事項が多いので積極的にはお勧めしませんが、効果は絶大です。やってみたい人には大いに背中を押します。何が良いかと言うと、体調が良くなり、疲れにくくなりました。激しい運動をした後でもけっこうヘッチャラです。で、気になる成果ですが、体重2.5kg減、体脂肪率1.5%減です。

 

3日の断食後に体の中で何が起こったのでしょう?端的に言うと、ケトン体質に変わったのでしょう。一般的に身体は炭水化物や糖質をエネルギーとして使うと言われますが、脂質やケトン体も使うことが出来ます。生理学的には、炭水化物と糖質をエネルギーとして使い、これらが使い切ると脂質やケトン体をエネルギーとして使い始めます。食後12時間を過ぎるといよいよ糖質が使い果たされ、ケトン体の出番です。しかしながら、体内の糖質を完全に消費するには更に1日から1日半待たなければなりません。3日断食の場合、3日目に完全ケトン体質に変わります。一度、身体がケトン体質を覚えると、ケトン体をエネルギーとして使うことに慣れていくようです。この完全にケトン体質に移行する時に好転反応が起こります。頭痛とかイライラとか。私の場合は超倦怠感でした。これを乗り切ると身体が楽になります。覚悟が必要な点です。

 

エネルギー源として炭水化物や糖質と脂質やケトン体はどのように異なるのでしょう?人類の歴史を通して脂質やケトン体を主なエネルギー源としていた期間の方が長いです。炭水化物を大量に摂取する様になったのは、小麦や稲の栽培を始めてからで約8000年前からです。よって、もともと人は脂質やケトン体をエネルギーとして使うように出来ているのです。現代人を悩ます糖尿病。血中の糖質をエネルギーとして活用するには膵臓が出すインスリンが必須です。インスリンは無尽蔵とは言えないので、これが分泌されなくなるとエネルギーとして糖質を使えなくなります。脂質やケトン体が体内にあったとしても、糖質を優先的に使う仕組みが確立されているのでこれらをエネルギー源として使えない。また、血中の糖度が高いままだと血管そのものを傷つけてしまう。なので日頃から糖質を制限してケトン体を使える身体にしていくことが肝要です。

 

私は日々半日断食を実践しているのである程度ケトン体質になっていると期待していますが、更に高みを目指し3カ月ごとに3日断食を実践していこうかな。