砂糖断ち(2)

砂糖断ちをしてから約3ヶ月が経ちました。正直、こんなに長く続くとは思っていませんでした。ベジタリアンが砂糖断ちすると食べるものが更に減りますから。なぜ続いたかを振り返りますと、砂糖断ちを始めてから尿意で睡眠が邪魔されなくなったからです。砂糖を取るより熟睡を選びます。

 

加えて、砂糖の害を解説するネット動画を就寝時に聞き流しています。「砂糖は合法な麻薬である。」と聴きながら眠りに落ちるわけです。そして、私自身、家族や友人に砂糖は取らないほうが良いと言い続けています。そんな、私が砂糖を食べてしまうと信用を失いますから、砂糖断ちの意識づけになっています。

 

まずは一週間、砂糖をやめてみてください。体調に何らかの変化が現れます。体重が減ったり、体脂肪が減ったり、睡眠の質が向上したり、疲れにくくなったり、花粉症に悩まされなくなったり、何か起こるはずです。

 

とは言え、完全な砂糖断ちは厳しいです。砂糖はかなりの加工食品に使われています。お菓子や清涼飲料など甘い物はもちろんのこと、ケチャップ、ソース、サラダドレッシング、麺つゆなど一見甘くはないもの、さまざまな食品に砂糖が隠し味として使われたりしています。自宅ではこれらを使わないように徹底することは可能でしょうが、一からソースを手作りするのも億劫になる日もあります。外食するにも気疲れしてしまいます。「絶対砂糖は取らない」と決心して砂糖断ちを始めて、一度砂糖を口にしてまい、自暴自棄になり砂糖断ちを辞めてしまうことにもなりかねません。甘い味の物は食べないくらいの気持ちで取り組んだ方が良いです。私もそうしています。

 

砂糖に増して危険なのが異性果糖と呼ばれるものです。食品の成分表示として、果糖ぶとう糖液糖とかぶとう糖液糖と表記されています。砂糖よりも安価に製造できるため多くの加工食品に使われています。厄介なのは、砂糖を食べたときより血糖値の上昇が急なことです。スポーツドリンクにも使われています。運動で排出された必須ミネラルを素早く吸収するためにもスポーツドリンクを飲みましょうと言われますが、飲まないのをお勧めします。

 

果物は、食べています。ビタミンやミネラルが豊富ですし、食物繊維があるので食べた時の血糖値の上昇も急激ではありません。ただし、食べ過ぎは注意です。しかしながら、100%果汁であってもジュースは食物繊維が取り除かれているので、血糖値の上昇は急です。

 

それでも、甘いものが辞められないという方は、ストレスが爆発する前に、一週間に一度とか二週間に一度とか甘い物を食べても良い日(チートデー)を設けると良いでしょう。チートデーには、スーパーで買ったお菓子ではなく、評判のパティシエで買ったケーキとか手作りのケーキとか添加物のほぼ無い質の高いものを食べましょう。おいしいのは当然ですが、値段もそれなりにしますのでお菓子は滅多に食べることはできないんだとの認識が強くなります。

 

とはいえ、砂糖断ちを続けていけば、舌が甘みに敏感になります。少しでも砂糖が入ったものも甘く感じます。市販のお菓子ともなれば、甘すぎて食べられなくなります。チートデーの間隔も、一週間、二週間、一ヶ月と長くなっていきます。