歩く効能

よく砂糖断ちや禁酒についてのインターネット動画を拝聴しながら眠りにつきます。砂糖やお酒の誘惑を断つためであります。この人健康に興味があるのかなとAIが判断したのでしょぅか、最近「歩くメリット」についての動画がお勧めにあがるようになりました。私は四国のお遍路中でした。拝聴すると一日に一万歩を歩くと健康に良い。お遍路では日に一万歩以上歩きます。歩く健康的な効果の一つが「痩せる」や「体脂肪率が落ちる」です。経験上、ウォーキング、サイクリング、泳といった有酸素運動をすると体脂肪率が落ちると実感がありました。お遍路後の私の体脂肪率は5%台です。

 

動画に関連し、お遍路をするとどのような効果があるかを書いていきたいと思います。お遍路さんは日に一万歩以上歩きます。距離にして日に20キロから30キロメートル。歩数に換算すると3万から5万歩になるでしょうか。お遍路は50日前後かかります。これほど歩くと身体に何が起こるのでしょうか。実際お遍路を歩いた私の見立てです。体のバランスが整います。

 

骨格が整っている人は稀です。高齢になればなるほど、骨格の歪みは大きくなります。日常での身体の使い方の癖が蓄積されたのが要因でしょう。骨格が歪んだ状態で長い距離を歩くと膝や足や腰などを痛めます。痛いと長くは歩けません。逆に、長く歩こうとすると身体を真っ直ぐにし関節への負担を最小限にするように考えるようになります。関節の痛さでリタイアするか、長い距離を歩くために体への負担を軽減するにはどうしたらよいか自身の身体と向き合うか、運命の分かれ道です。歩きお遍路を決心して最後まで歩き通す人は10%とも言われます。

 

私の場合、交通事故の後遺症で左脚の筋肉が弱り、左足の裏にタコが出来やすく、足首の動きも良くありません。左脚を庇うため、かなり右半身に負担がかかります。常に右半身が張った感じがあります。長距離を歩いた日の翌日はなおさらです。左足に体重をかけるようとしますが、左足のタコが当たって痛いのと、左側の臀筋や腹筋や脚の筋肉が踏ん張りが効きません。また、左右の膝が痛くなることもしばしば。しかし、お遍路ではそんな弱音は吐けません。勇気を出して左足にもっと体重を乗せるようにします。当然、タコは痛い。膝も痛い。しかし、不思議なのですが、あきらめずに歩いていると右半身の強張りや、膝の痛みや、左足のタコは消えていました。完全ではないですが。気がつけば、1,200kmを歩き結願してました。