説続法の名残り

スペイン語でもポルトガル語でもイタリア語でも、ヨーロッパの言語の多くには動詞の活用として説続法が存在します。動詞の活用は主に、直説法、接続法、命令法の三つが存在します。しかしながら、英語には直接法、説続法、命令法の区分けはありません。命令形は動詞の原型ですが。スペイン語を勉強するようになって、英語には説続法が無いので不便に思うことがあります。英語を勉強してからスペイン語を勉強している人からすると説続法は厄介だとなりますが。しかしながら、英語にも説続法が亡霊のように生きていと思っています。

 

説続法は、話し手や書き手の気持ちや希望や予測などを表す時に使われます。英語には

例) 

É bom que ele se prepare para o teste. (ポルトガル語) 彼がテスト準備するのは良いことだ。prepare - preparar (準備する)の説続法現在三人称。

これを英語にすると

It’s good that he ( should ) study for the test. となります。ここで、shouldは省略することができます。

It’s good that he study for the test. studiesにはならない!

まさにこのshouldの使い方は説続法の名残ですね。中学や高校の英語の授業でこれを習った印象は無いです。しかし、TOEICではよく出題される。

英文でも、これを意識して書いている文書にあまり巡り合わなですが。。。

 

また、中高の英語で習ったルールで、「未来に起こる事象だが、副詞節中の動詞は未来形にならない」も説続法の名残。実際に起こるか起こらないか確定していない。

Chama-me por telefono quando chegares à estação. (ポルトガル語)駅に着いたら電話して。chegaresはchegar(着く)の説続法未来二人称。

ポルトガル語には説続法に未来形がある。とても厄介。

英語にすると。

Call me on the phone when you arrive at the station. you will arrive にはならない。will を使用しないことで特別感(説続法感)を出している。と、私は解釈します。

これはこういうものかと半強制的に覚えていたものの理屈が分かってきます。

 

第二、第三の外国語を勉強することで英語への理解も深まります。