ヨガの呼吸法で対策

ヨガの呼吸法のポイントは主に次の三点。鼻から吸って鼻から吐く。腹式呼吸。そしてゆっくり呼吸する。ヨガレッスンではその重要性を訴え続けていますが、習得するのは難しいです。私の平時の呼吸回数は1分間2から3回です。それでも伸び代はまだまだありもっとゆっくり呼吸できる余地はあると思い、呼吸法に取り組んでいる訳です。

 

さて、今世間を騒がせているアレに感染した場合、糖尿病や高血圧などの疾患をある方は致死率が高くなるとの報告が出ています。最終的には肺炎で死亡することが多いようです。また、肺炎は呼吸が正しくまた深く行えないことで起こるとも考えられます。

ヨガの呼吸法が難しいのは体幹の弱さに起因すると考えます。ご高齢の方は体幹が弱くなる傾向があり、ますます呼吸が浅くなると見受けられます。運動習慣の無い方ですと、更に呼吸が浅くなるようです。誤嚥も心配です。

 

肺は、それ自体に筋肉はないので、肺の周辺の筋肉を使って動かします。胸筋や肩の筋肉を動かして呼吸するのが胸式呼吸であったり肩呼吸です。腹筋を使って呼吸するのが腹式呼吸です。勿論、ヨガでは腹式呼吸を行うわけですが、必ずしも全員が複式呼吸を完璧に行っている訳ではありません。体幹が弱いとお腹の筋肉だけでなく胸の筋肉動いて呼吸を支えようとします。ヨギの呼吸を観察してみてください。私ののでも良いですがYoutubeでもできます。呼吸する時に胸は動いていません。そしてご自分の呼吸と比べてみて下さい。複式呼吸しているのに胸部まで動いてしまうのは、体幹が弱いからです。また 「体幹を鍛えれば更に深い呼吸が出来る。」です。

 

複式呼吸で使われる最も代表的筋肉は横隔膜ですが、横隔膜が大きく動くにはそれを支える下腹や腹筋が強固である必要があります。体幹強化は運動能力の向上の文脈で語られますが、呼吸にとっても重要です。

 

ここで、ヨガの呼吸法をお伝えしたいと思います。

4秒吸って、8秒吐く。10回。

5秒吸って、10秒吐く。10回。

この時に時計を見てください。心の中でカウントすると速くなります。また、鏡の前で行うと効果的です。胸部が動いていないか確認してください。吐く息が長いのは、吐く時に副交感神経が優位に働くからです。

 

どうです。5秒吸って10秒吐くが辛くなくれば一分間で4回です。

 

体幹を鍛えるヨガのポーズと呼吸法で、世間を騒がせているアレに乗り切ってください。