説続法の名残

スペイン語ポルトガル語、イタリア語、フランス語などのロマンス語の動詞の活用には、直説法と説続法があります。その他に命令法がありますが。主節の希望、観測、意志を表すのが説続法で、それ以外の淡々と事実を表すのが直説法です。英語の動詞の活用には説続法はありません。

しかしながら、文法上説続法が無い英語ですが、その名残は残っています。英語の授業で体系立てては教えていませんが。。。

<例-1>

Call me when you arrive at the station. 駅に着いたら電話して。

駅に着くのは将来の出来事でが未来形にはならずに現在形にする。

スペイン語では。。。

Llamame cuando lleguess a la estación. 

"llegues"は"llegar (着く)"の説続法現在形二人称単数。

ポルトガル語では。。。

Chama-me quando chegares à estacão. 

"chegares"は"chegar"(着く)の説続法未来二人称単数。

*接続法未来については別に書きます。

<例-2>

It's natural that he be angry.  彼が怒るのも無理がない。

"he is angry"にはなりません。 "be"と原型にするか"should be"です。この手の件はよくTOIECで出題されます。

スペイン語では。。。

Es natural que elle esté enfadado. "esté"は"estar"(...の状態である)の説続法現在。

ポルトガル語では

E natural que ele esteja enfadado. "esteja"は"estar"(...の状態である)の説続法現在。

 

英語はロマンス語より易しいと感じる人は多いと思いますが、説続法がない

英語は不便たなぁと感じます。