Ser とEstar

スペイン語ポルトガル語で英語の”Be”に相当するのが”Ser”と”Estar”。前者が性質不変の事象に使う”Be”であり、後者は性質が変化する可能性があるものに使う。と、教えられます。幾つかの例を出しましょう。

 

Soy japonés. / Sou japonês. (私は日本人です。)

Soy estudiante. / Sou estudante. (私は学生です。)

国籍や職業は変わりようがありませんのでSer(soy, sou一人称単数)が使用されます。

 

El tiempo está nublado. / O tempo está nublado. (天気は曇りだ。)

天気( tiempo, tempo) は良く変わるのでEstar (está 三人称単数)が使われます。

 

しかし、女性に対し

“Estás bonita.” と言うと”怪訝な顔になるかも知れません。痩せて美しなった。メイクで綺麗になった。女性の美しさはその時その時で変容するものかも知れませんが、”Eres bonita/ Es bonita.” と言った方が丸く納まりそうです。

 

“Feliz” (幸せな)もSerと親和性が高いです。人の幸、不幸も時によって変わりますが、

Espero que sea feliz. (お幸せに。)と”Ser”を使うのが一般的です。幸せはずっと続いて欲しいものです。Ser”か”Estar”か迷った時は、言われた方の立場に立って配慮することが肝要ですね。

 

と言うと”¿Eres bien? の方が良いのではと思いますが不自然ですね。”¿Estás bien?”です。これは決まり文句。もちろん、

“Estoy mal.” “ Estoy doente.” です。体調が優れないや病気は一時的な状態ですから。