家の片付け

「私の家は散らかっているなぁ!」

「どうして、机の上とか、棚の上とか至る所に物が溜まっていくの?」

このようにため息をつく人は少なくないでしょう。素敵なお宅やスッキリとした(殺風景な!?)ミニマリストの部屋を雑誌とかネットとかで目にしたりすると、特にそう感じてしまいます。部屋を散らかったままにしていると、健康的にも良くありません。物が多すぎると、それらをどかす必要があるので掃除をする気が失せます。掃除をしないと埃が溜まりますし、特にモノとモノとの間に蓄積していきます。また、人は無秩序な物や状態を目にすると脳に混乱をきたします。「自分はキチンとしているのだけれども部屋が片付かない」と思っている方、次のようなことではないでしょうか。

 

自分だけが頻繁に片付けていても家族が居間に私物を置きっぱなしにしていませんか。ご自身が部屋を掃除をしたり片付けたりしても、子供たちであったりご主人(場合によっては奥様)があなたに感謝するどころか、「あれはどこにいった?」とか「これはどこにしまった?」とか訊いてきませんか。これが続くと掃除する気は失せますね。部屋はたちまち物だらけになります。

 

たくさんの物が洪水のように雪崩れ込んできますね。生命保険や金融商品の書類、ダイレクトメールやチラシ、家電製品の取扱説明書、お中元やお歳暮でいただく使いきれないくらいのタオル、シーツ、石鹸などなど。それに加え、ご家族は必要以上に食料品やトイレットペーパーなどを買い込んでいませんか。ご高齢の方は、戦後の物がとても不足していた時代に育ったこともあり、在庫が少ないことを嫌がります。加えて、使わなくなった家電製品や故障したものもとっておきます。勿体無いのでしょう。このような考えは我々世代にも引き継がれていますね。

 

歳をとると、動くのが億劫になります。しまうのも億劫です。よって、頻繁に使う品々は出しっぱなしにします。自然と、お年寄りの座るテーブルの前には物が積まれています。

 

では、どのようにモノを片付けたら良いでしょうか。まず、書類は捨てましょう。保険や金融商品に関する書類は大量に毎年送られてきますが、読んだことはありません。証券は保管すべきでしょうが、他のものは保管する必要はないと思います。仮に読み返す必要があったとしても、ネットからその情報は検索できます。そのそも、読む機会が皆無なものを送りつけてくるなと思います。捨てるのにもパワーが要ります。また、使わなくなった家電については、「いつか使うことがあるだろう」と思い保管しているのでしょうが、その「いつか」は永遠にやって来ませんので捨てましよう。そして、新しいモノを買うときは、古いのを捨てればモノは増えません。では、家族が散らかしっぱなしにしていとても散らかっている場合ですが、少しづつ片付けましょう。一気に片付けると、疲れてしまうとか、一度綺麗にしたので掃除はしばらく「イイヤ」と思うようになりリバウンドする可能性があります。当然のことですが、出した人がしまわなければなりません。ご家族もこれを十分に理解しているはずです。でも、ものぐざになってついつい片すのを怠る。家族であっても、あなたがしまってしまっては、気が引けてしまいます。素直に「ありがとう」とは言えずに、「あれどこだ」「これどこだ」になってしまう。徐々に片付けていけば、家族も使ったらしまわなきゃとの意識が次第に定着していくことでしょう。これ、私の経験です。