外国語の習得について最も重要なことは、理由を明確にすることです。日本では中学入学と同時に英語を始めますが、多くの人は英語が好きだから勉強するのではく、入学試験に合格するためであったり就職に有利に働くから英語を勉強しています。勉強すれば、テストでも高得点が得られますが、勉強したのに良い結果が出ないこともしばしばです。そのよな結果が続くと、勉強する気も失せます。私は、英語の他にスペイン語とポルトガル語を話しましすが、両言語については、入試の科目にはありせん。日本には日系ブラジル人も多く住んでいて、カフェではボサノバを本当によく聴きます。本国ブラジルよりもかかってます。でも、ポルトガル語は日本ではマイナーな外国語です。そのような中、何故ポルトガル語なのか?ブラジルやポルトガル語に魅了されたからです。
「英語を流暢に話せたらなぁ」と思ってる方は多いと思います。日本人の英会話力は他国と比べて低いと言われます。何故でしょう? 日本での英語教育が文法や文書読解に偏っているためが、会話が疎かになっているからだとよく言われます。この論調が広まったからでしょうか、多くの小学校で英会話を取り入れ始めました。頭が柔軟なうちに初めておいた方が良いとの思いもあるでしょう。それは、果たして正解なのでしょうか?小学生の時分から英語を勉強し始めた人で挫折している人は多いです。また、アメリカに一年くらい住んでいれば英語くらい話せるようになるだろうという考えも根強いです。がです。一向に英語がモノにならない人も多いです。日本に何年も住んでいならがら日本語が話せない外国人もいます。一方で、日本に行ったこともないのに日本語を話す外国人もいます。彼らの多くが漫画やアニメに触発されて日本語を勉強しています。ですので、外国語を勉強するにあたりその言語を勉強する理由を明確にする必要があります。英語を勉強するあなた、アメリカやイギリスの文化が好きですか?
勉強している言語を母国語とする友達を作るのも良い方法です。その友達がご自身の母国語に興味があるとなお良いです。さらに、勉強している言語で書かれた本を読むのをお勧めします。著名な作家の語彙や文書表現はお友達のより豊富でしょうし、読めば読むほど、語彙力や表現力が付いていきます。お友達との会話もより洗練されていきます。そして、お友達はあなたに更に敬意を払うようし、親密にもなります。
私は一時間ほど外国語で読書するのを朝の日課としています。ポルトガル語、英語、スペイン語と日替わりで読んでいます。多言語での読書を続けて気づいたのですが、読むスピードが上がっているのです。日本語ででも読むのが速くなっています。タイムウォッチで計測はしていませんが、肌感覚で上がっています。いくつもの言語で読書すると脳内での認知ネットワークが向上するのでしょう。
外国語の読書では、辞書は必須アイテムですが、進出単語が出てくる度に辞書を引くことはありません。いちいち引いていては、読んでるリズムが乱れます。知らない単語がいくつかある程度なら内容は理解できます。何度も繰り返す進出単語については辞書を引きます。また、知っている単語でも意味が通じない場合も辞書を引きます。先日知ったのは”in kind”。(税金を)物納で(払う)という意味です。
今、読んでいる英語の本は「戦争の味(The Taste of War)」ケンブリッジ大学のリジーコリンガム博士の著です。彼女は食糧の視点から戦争を分析しています。学校では勉強しない歴史の視点です。ポルトガル語の本はノーベル文学賞作家のジョゼ サラマゴの「石のイカダ」です。過去3回読んでいます。サラマゴ作品の特徴はあり得ないことが起こったら社会はどの様に反応するかです。「石のイカダ」ではイベリア半島が天変地異でヨーロッパ大陸から分離し大西洋を彷徨うという設定です。
15日からスペイン巡礼の旅に出ますが、ガルシアマルケスの「百年の孤独」に挑もうと思います。最近はKindleで外国語の書籍も簡単に手に入ります。800円ほどです。外国語の書籍も経済的に手に入る時代になりました。