装いと健康

職場での服務規定は、年々緩くなっています。カジュアルフライデー。ネクタイを外しリラックスした雰囲気の中で自由な発想をしまょうとの提唱で、導入されました。クールビズ。夏の暑さが厳しさを増す中、ネクタイや上着を着用しなければ、オフィスの空調の気温もちょっと上げられるので電気の消費量を抑制することができるでしょうとの考えのもと、小池東京都知事環境大臣の時に導入されました。そしてウォームビズ

 

しかしながら、服装をカジュアルにすればオフィスでの生産性が向上したり電力使用量が抑制できることを期待している人はいるのでしょうか。クールビスでオフィスの空調の気温を上昇したと言うことは聞いたことがありません。しかし、クールビズに異を唱える人はいません。なぜなら、男性のほとんどはネクタイをしたくないからです。政治家もネクタイを外します。選挙の時はする時はあるかも知れませんが。クールビズを提唱したのは政府であり国会であるから、国会議員である我々が率先しなければと思っているかも知れません。しかし、これは建前ですね。「ネクタイ外したい。。。」これが彼らの本音ではないでしょうか。

 

一方で、「スーツ姿の男性は30%増し」と女性の意見は良く聞きます。しかし、スーツを格好良く着こなしている人は多くありません。チグハグなコーディネーション、踵のすり減った靴、草臥れたスーツなど街で目につきます。世の男性は身だしなみに気を配ることが出来ないほど忙しいのでしょうか。このように見てくると、世の男性のほとんどはファッションや身だしなみに興味がないのでしょう。

 

スーツはオーダーが身体にフィットして良いです。私はテーラーでオーダー一択です。値は張りますが、どうでしょう、最終的にはオーダーでも既製でも出ていくお金は変わりはないのではないでしょうか。英国チャールズ国王は、ご自身が20代にオーダーした靴を未だ履いています。国王の写真では、靴の穴が修理されているのが微かに見てとれます。良いものを修理して丁寧に使い続ける国王への敬意から、「チャールズパッチ」とも呼ばれます。また、国王を青年時代から写真を撮り続けている写真家によれば、国王のコートを二着しか見ていないと言います。スーツや靴やコートをオーダーすれば一生物ということでしょう。別の視点に立てば、大枚を叩いたのだから丁寧に扱わななければとか、太ってはいけないという気持ちになるのでしょう。太らないように健康に気をつければ医療費の抑制にもつながります。

 

私はヨガ講師ですので、仕事でスーツを着ることはありませんが、極力、スーツを着ようと心掛けています。神社でお祓いを受けるとき、アパート経営をしていますので不動産の契約時など。スーツの着用を求めらる訳ではありません。また、よりクラッシックな装いを心がけます。帽子を被ったり、ベルトではなくサスペンダーを使用したり、チーフをポケットに挿したり。男性だけでなく女性も楽な服装に流れている感じです。高齢になれば、体型の崩れを隠そうと楽な服装が加速します。しかし、就寝時にパジャマを着るのはリラックスして深い眠りにつけるように、スーツでビシッと決めれば背筋も伸びるものです。